春がやってきましたね!
あっという間にお花見の季節になり、新緑の季節はほぼ初夏のような気温になる最近の日本の春。
暖かい日、暑い日が繰り返され、さらにそこに寒い朝晩が付け加わり、どんなに体調に気を付けていても、なかなかキツイものがあるのではないでしょうか?
それに職場や学校では、勉強や仕事、人間関係でも変化があり、慣れるのが大変だったりもする季節ですよね。
そう、春ってお花はきれいに咲き、うきうきする季節でもありますが、ストレスとも隣り合わせだったりするのです。
このように飼い主さんに少しストレスが多くなる季節は、ワンちゃんにとってもストレスを感じやすくなるときでもあるのです。
そこで、ワンちゃんには栄養満点のご飯を用意してあげて、春を元気に乗り切ってもらいましょう!
目次
春が旬の食材とは?
旬の食材には、その季節に必要な栄養がギュッと詰まっていそうなイメージ!
そこで、春が旬でワンちゃんも食べることのできる食材を調べてみました🔍
タケノコ
春が旬のお野菜といえば、タケノコです!
タケノコ狩りに行かれる方は、つい夢中になって掘りすぎて、高額な出費になってしまった…なんて経験ありませんか?
そのせいで、タケノコ尽くしになってしまったりして。
けれどいつ食べても、やっぱりタケノコご飯、美味しいですよね。
ワンちゃんにはタケノコを食べさせてもいいのか、わからないのでタケノコはワンちゃんには与えないという方もいらっしゃるかと思います。
実はタケノコは、ワンちゃんもOKの食材なのです。
タケノコはアクが強いため、ワンちゃんに与えるのは少なめにするのがポイントです。
タケノコには、疲労回復効果の期待できるアスパラギン酸がたくさん含まれているので、栄養を付けてあげたい春にはお勧めの食材です。
ただし、腎臓病や結石の恐れがあるワンちゃんには、タケノコに含まれるカリウムが心配。
やめておいた方がよいでしょう!
タケノコにはアスパラギン酸、カリウムのほか、食物繊維や免疫力を上げるのに一役買ってくれる亜鉛も入っているので、持病などが特にない子はトッピングなどによさそうですね。
<ワンちゃんのためのタケノコレシピ>
★タケノコご飯
人間も大好きタケノコご飯ですが、ワンちゃん用のものは調味料と一緒に炊き込むことはできないので、人間用とは別に作ってあげましょう!
余ったものは冷凍しておくと、便利です。
枝豆やニンジンなど彩も添えてあげるとより美味しそう。
上に味付けしていない炒り卵 を乗せてたんぱく質もプラスしてあげたら、栄養満点の春ご飯です。
・材料
米
アク抜きしてあるたけのこ
枝豆
ニンジン
水
卵
1 お米は洗って水を切っておきましょう。
タケノコはしっかりアクを抜いて、小さめの角切りに。
枝豆は半分に、ニンジンも小さく角切りにしましょう。
2 炊飯器に米とタケノコ、ニンジン、枝豆を入れてよく混ぜたら、あとは炊くだけ!
3 お米が炊けるのを待っている間、フライパンでチャチャっと炒り卵を作ってあげましょう。
テフロン加工であれば、油いらず。
一食分ずつラップに小分けにして、冷凍庫に入れておきましょう!
いちご
みんな大好き、春のフルーツといえばイチゴです。
自分が食べるときに、ワンちゃんにも与えている、という飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
いちごは、基本的に健康な成犬であれば、問題なく与えることができるそうです。
心配な点としては「食物繊維たっぷり」という点。
ワンちゃんは食物繊維を消化するのが、苦手なんです。
いちごは消化不良という点からも、あまりたくさん与えないことと、子犬、シニア犬には与えないほうが良いようです。
また、いちごに含まれるキシリトールが心配、という飼い主さんもいらっしゃいますが、いちごに含まれるキシリトールは微量なので、心配はいらないとのこと。
いちごには、ビタミンCやポリフェノールという抗酸化作用が期待できる栄養が含まれており、さらには免疫を活性化させてくれる効果があるというインターフェロンというたんぱく質も含まれているそうです。
インターフェロンは、歯周病や歯肉炎の予防にも効果を発揮してくれるとのことですので、やはりワンちゃんのオヤツに与えてあげたい食材なのは間違いありません!
では、どのくらいの量なら与えてもよいのでしょうか?
実はワンちゃんが1日に食べられるいちごの量として掲載されていた量は、かなり少なめなのです!
超小型犬で1粒の半分(!!)、小型犬で1粒程度、中型犬で2粒程度、大型犬で3粒程度だそうですよ!
もちろん、体重の差もありますが…、あまり与えてはいけないのですね…!
<ワンちゃんのためのいちごレシピ>
たくさんの量を与えることができないイチゴですが、香りづけなどに使用するとちょうどよさそう。
今回は、イチゴのスープを見つけたのでご紹介しています。
小型犬のこなどは、3等分して量を加減してください。
・材料
いちご
無糖ヨーグルト
生クリーム(乳脂肪分35%)
はちみつ(添加物ナシのもの)
全部の材料をハンドミキサーで混ぜ合わせれば、できあがりです!
生クリーム、はちみつは風味付け程度に。
さくらんぼ
ビタミンたっぷりのさくらんぼは、春から初夏にかけて楽しみにされている方も多いのでは?
ワンちゃんも、さくらんぼは食べても大丈夫!
なので、さくらんぼが手に入ったら、ぜひワンちゃんも一緒に楽しみましょう。
さくらんぼをワンちゃんに与えるときには、さくらんぼの種は取り除いてあげてください。
あの種には、毒があるそうですよ!
いちご同様、食物繊維が含まれておりますので、多量に与えることができないのが気を付けなくてはならないポイントです。
さくらんぼには、ビタミンAやビタミンCなど、お肌や目、粘膜に良い栄養が詰まっています。
また、抗酸化作用が期待できるアントシアニンも含まれていますので、老化だけでなく血管をしなやかに丈夫にしてくれる効果なども期待できそうです。
さらに、鉄分も含まれているそうですよ!
ちなみに、1日にワンちゃんに与えていいサクランボの量ですが、いちごくらい少ないと思っていただいたら良いかと思います。
だいたい体重1キロで1/2個、3キロで1粒、5キロで2粒、10キロで3粒、15キロで4粒、20キロで5粒…といった感じです。
<ワンちゃんのためのさくらんぼレシピ>
ワンちゃんのためのスペシャルおやつとして、サクランボをヨーグルトに入れて与えてあげましょう!
材料
さくらんぼ(ワンちゃんの体重によって適量)
ヨーグルト(無糖のもの)
作り方は、さくらんぼの種を取ったらみじん切りにし、ヨーグルトと混ぜるだけです。
そら豆
春になると食べたくなる豆、といえばそら豆でしょう!
旬の時期のそら豆はほのかな甘みもあって美味しい。
4月から6月にかけて旬を迎えるそら豆は、植物性たんぱく質、ミネラル、ビタミン、カリウム、食物繊維がたっぷり含まれています。
そら豆に含まれる栄養価の高さから、春のワンちゃんがご飯にはぜひともお勧めしたい食材なのです。
他の食材同様、カリウムがNGの持病を持っているワンちゃんにはお勧めできず、また食物繊維で消化不良が心配なので与える量はトッピング程度にするのが〇です。
そら豆のさやや皮は茹でて細かく刻めば大丈夫、とも言われていますが、初めて与えるときは豆の部分だけを少量与えてくださいね。
豆アレルギーの子もいるので、そら豆を食べた後、下痢や嘔吐、皮膚の痒み、元気がなくなる、目の充血があるといった場合は、アレルギーの可能性があるので病院を受診しましょう。
<ワンちゃんのためのそら豆レシピ>
あまり多くは食べさせられないそら豆は、豆ごはんもよいですがスープで美味しく与えるのもお勧めです。
鶏のゆで汁は、時間があるときにチキンのストックとして茹でて製氷機で凍らせておくと、ヘルシーなダシになるのでお勧めです。
・材料
そら豆
じゃがいも
鶏のゆで汁
無調整豆乳
にんじん(茹でて小さい角切りにしたもの) トッピング用
そら豆は5-6分、下茹でをします。
ジャガイモも茹でるかチンで柔らかい状態にします。
そら豆とジャガイモを合わせ、豆乳を加えハンドミキサーでピューレにしましょう。
鶏のゆで汁がない場合は、小さいナベに鶏肉と水を入れ煮込み、そのスープを利用してください。
鶏のゆで汁を加え濃さを調節すれば、美味しいおやつの出来上がりです。
トッピングでニンジンを散らしてあげると、色鮮やかでかわいいですよ!
しらす
一年中見かける「しらす」なので、旬の時期を気にしたことはなかったのですが、実は春が旬だという「しらす」。
私たちが目にするしらすは、カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシの稚魚ですが、
カタクチイワシは、春と秋に産卵ピーク、マイワシは冬から春にかけて産卵、ウルメイワシは4月〜6月に産卵だそうです。
しらすの種類によって時期にずれはあるものの、春はしらすが美味しく食べられる季節なのですね。
わんちゃんに与えるしらすは、塩分のないワンちゃん用のものを与えるのが鉄則ですが、もし見つからなければ、塩を抜いてから与えてくださいね。
ワンちゃんにとっては、しらすを食べることでカルシウムが摂取でき、骨や歯を強くするメリットが期待できます。
しらすには他にも、不飽和脂肪酸が含まれているので、ワンちゃんの体の中で臓器の炎症を抑える働きをしてくれたり、腫瘍ができるのを抑制してくれたり、また認知機能の効果が低下するのも防いでくれるそうですよ!
体に良いとはいえ、やはりしらす(釜揚げ)も1日の摂取量があるそうで、小型犬で80g程度、中型犬で190g程度、大型犬300gちょっとくらいが目安なんだそう。
いつものご飯にプラスしてトッピングしてあげると、栄養満点のご飯になりそうですね。
終わりに
いかがでしたか?
春には春が旬の美味しい食材を使って、栄養満点のご飯を与えてあげたいものです。
美味しそうな春食材を見つけたら、まずはワンちゃんが食べれるか判断をしたうえで、いつものご飯にプラスしてみてくださいね。
●参照
・春は犬もストレスがたまり不調になる!? おすすめごはんと簡単おうちケア
・たけのこを犬にあげても大丈夫?与え方の注意点やおすすめレシピを公開!
・犬にいちごを与えても大丈夫?食べてもいい量やあげる時の注意点
・犬はさくらんぼを食べても大丈夫!健康効果や与える量、注意点を解説
・犬にそら豆を与えるのはOK!健康的な食材としての魅力と注意点
・犬はしらすを食べても大丈夫?期待できる効果や与える際の注意点を解説