みなさん、ワンちゃんに炭水化物は必要かどうかご存じですか?
人間の世界では、炭水化物は「太る」「ダイエットの敵」「食べ過ぎると糖尿病」「肥満の素」などと思われ、炭水化物抜きダイエットなるものも流行ったりしていましたよね。

ワンちゃんの場合はといえば、もともとワンちゃんの祖先の犬たちは、野山で獲物を獲り、その肉を食べていたのだから、炭水化物は必要ないのではないかと思っちゃいますよね。
ワンちゃんにとっても炭水化物は太る原因になるだけだし、与えすぎて糖尿病になるのも心配…。

そう考える方も、少なくはありません。
なんだか炭水化物って、どちらかというと「摂取を控えたほうが良い」栄養素な気もします。それでは実際のところ、どうなのか?
ここでは、ワンちゃんにとって炭水化物は必要なのかどうかについて、みていってみましょう。

ワンちゃんに炭水化物は必須!!

「狼は肉しか食べないので、犬も肉だけでOK!」
と考えていらっしゃった方!
答えは「NO!!」でした。

そう、ワンちゃんにとって炭水化物は必須栄養素なのです。
炭水化物は、ワンちゃんが摂取すべき三大栄養素の一つなのだそう。
どうして炭水化物が必要なのでしょうか?

人間も含め、動物はブドウ糖をエネルギー源として活動していますよね。
そのブドウ糖を作ってくれるものが炭水化物なわけなのです。
ワンちゃんは炭水化物を上手に消化できないなどといわれていますが、実はそうでもないらしいですよ。

ワンちゃんたちは、膵臓などから分泌されるアミラーゼなどを使って炭水化物を消化し、全身を動かすためのエネルギーとして使えるブドウ糖として吸収するのだそう。
また、余ったブドウ糖は、肝臓のグリコーゲンや、筋肉・脂肪組織にさまざまな形で蓄積されるそうです。

そんなわけで、ワンちゃんにとっても炭水化物は元気に動き回るためのエネルギーの素として必要なものなのですね。

また、炭水化物に含まれる食物繊維は、腸内環境を整えるのに一役買ってくれます。
水溶性食物繊維であれば、血糖値の上昇を抑制し、余分なコレステロールや脂肪酸などを排泄してくれるので、ワンちゃんの健康維持に役立ちます。
不溶性の食物繊維は、便秘などの解消に効果的!

それ以外にも、炭水化物に含まれる糖質は脳にエネルギーを送ってくれます。
人間も勉強するときにチョコレートなどの甘いものを食べると、脳が活性化された気がしませんか?

なので炭水化物は積極的に摂取しなければならない栄養素というわけなんです。
とはいえ、炭水化物は良いことばかりではなく、消化吸収が簡単で、すぐに体に吸収されるものは、インスリンの分泌の心配や、太りやすくなるといったマイナス面もあります。

エネルギーで必要だからとあまり与えすぎてしまうと、逆に病気の原因となってしまうのも炭水化物なのです。

野生動物も実は炭水化物をとっている?!

肉食の野生動物は炭水化物を食べていない、と思われている方は少なくないようですが、実は炭水化物は程よく摂取できているんだそうです!

え、でもパンもご飯も麺類も、自然界にはないし…、人間と暮らしてないならジャガイモやカボチャを食べるわけでもないのにな…。
そう思いますよね?

じゃあ、どうやって炭水化物を摂取しているのか。
例えば、ライオンは仕留めた獲物の内臓から食べるのだそう。

内臓は骨がなく食べやすいという理由だけではなく、炭水化物や、肝臓にブドウ糖の塊のグリコーゲンなども入っているため、野生の世界でも炭水化物は摂取できているようなのです。

ワンちゃんの体は、人間とともに長い間暮らしてきているため、人間が食べている炭水化物を食べるようになり、膵臓から炭水化物を分解するアミラーゼという成分が分泌されるように進化してきました。

炭水化物が足りないとワンちゃんはどうなる?

太るのが心配で、ワンちゃんに炭水化物を与えないと、ワンちゃんはどうなってしまうのでしょうか?
ワンちゃんに炭水化物が不足すると、人間と同じように脂肪や筋肉、臓器などのたんぱく質をエネルギーとして使い始めます。

そうなってくると、まずは外見的に筋肉が細くなります。
脂肪を使うだけならよいのですが、筋肉を消耗してしまうのは困ってしまいます。
そのうえ免疫が落ちてしまい、病気に対する抵抗力が落ちてしまうのです。

最近なんだか筋肉が落ちてきている、瘦せてしまってきた、という方は、フードから炭水化物がきちんと摂取できているか見直してみてもよいでしょう。

ワンちゃんの理想的な1日の炭水化物摂取量は?

炭水化物をとりすぎると、ワンちゃんにとってデメリットがあるため、知っておきたいのはワンちゃんの体に理想的な炭水化物の摂取量です。

どのくらいの炭水化物量が、ベストなのかというと、ワンちゃんの1日に必要な炭水化物量は、摂取する総エネルギーの約半分、5割程度だそうです。

そのため、ドッグフードには平均で3割から5割の炭水化物が含まれています。
とはいえ、肥満気味のワンちゃんや、糖尿病のワンちゃんの場合は、炭水化物の割合を押さえたフードのほうが良いといわれています。

また、腎臓や肝臓にトラブルを抱えている子の療法食は、基本的には低タンパク食が良いとされているため、炭水化物の割合や脂肪の割合が多くなっているそうです。

同じワンちゃんでも子犬の時は成長にたくさんのエネルギーが必要となるので、大人のワンちゃんの1.5倍程度の炭水化物が必要とのこと。

子犬の時期にはタンパク質や脂肪は成犬の約2倍、ミネラルは約2.5倍必要といわれていますから、これから子犬を検討されている方は参考にされてください。

シニアの年代に入ってきたワンちゃんについては、成犬の半分くらいの量で充分かと思われるかもしれませんが、2割減らす程度でよいそうです。

もちろん個体差があるので、シニアの年代でも活動的な子は減らす必要はないでしょう。

ワンちゃんにお勧めの炭水化物は?

ワンちゃんには、どのような炭水化物を与えてあげるとよいのでしょうか?
手作りのフードを与えられている方は、もしかしたら悩んでしまうかもしれませんので、ご紹介します。

ワンちゃんが食べてもOKな炭水化物としては、お米、そば、パンやパスタの麺、うどんなど小麦類のほか、栗、サツマイモ、じゃがいも、エンドウ豆、小豆、ひよこ豆、カボチャ、リンゴ、バナナ、ミカンなどがあります。

玄米やタピオカはワンちゃんにとってはあまりお勧めできないそうですので、飼い主さんが玄米食をされているお宅では気を付けてあげてくださいね。

穀物アレルギーのワンちゃんの場合は、グレインフリーの穀物不使用のフードが良いとされていますが、掛かりつけの獣医さんに相談してみましょう。

終わりに

ワンちゃんには炭水化物を食べさせてあげたほうが良い、ということがお分かりになったでしょうか?
確かに、野生で生きているワンちゃんは、なかなか炭水化物を摂取する機会はすくないかもしれません。

けれど、私たち人間と暮らしているワンちゃんは、体が炭水化物を消化できるように進化しているため、炭水化物を摂取することで元気いっぱいに遊んだり走り回ったりと、健康を維持できるようになっているのです。

ワンちゃんにとっては苦手な炭水化物と得意な炭水化物はあるかと思いますが、炭水化物は悪いものではありません。

健康を考えるあまり、わざと炭水化物を少なめに摂取させている場合は、一度立ち止まってフードを再チェックしてみてあげてください。

肥満や病気などがある子で炭水化物を摂取できない子以外は、炭水化物は食べさせても大丈夫!
フードで若干不足しているかなというときは、おやつなどプラスして与えてあげると良いですね。

●参照:
【獣医師監修】犬に炭水化物は必要?子犬や老犬、おやつや手作り食など、必要量と注意点を解説!

犬に炭水化物は必要?不要?あげていい食材やアレルギーの考え方を解説【獣医師監修】

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