愛犬の食の好き嫌い行動
愛犬がドッグフードを食べない、食べムラがあって困るなどの、犬の偏食で悩んでいる飼い主は多いものです。
犬は話ができないため、フードを与えても食べない原因はわかりません。
もちろんドッグフードを食べない原因が、病気による偏食の可能性もあります。
しかし多くは犬がわがままになって偏食をしていると思われます。
愛犬の偏食が激しくて、なかなかフードを食べず、フードジプシーになってしまう飼い主も多く見られます。
そもそもフードジプシーとは、ドッグフードを何度も変えても、またすぐに愛犬がそのドッグフードを食べなくなってしまうことを指しています。
ここで考えてほしいことは、愛犬がフードをなぜ食べなくなるかという原因を探ることです。
その原因がわかれば、原因にあった対処を行うことにより、偏食を治す可能性も高まるでしょう。
おやつの与えすぎ
まず犬の偏食で大きな原因と言われているのがおやつのあげ過ぎです。
おやつはしつけやトレーニングの際のごほうびとして与える分には特に問題はないでしょう。
しかしそれ以外に、愛犬が喜ぶだろうという思いから、犬におやつを与えていると、犬はおやつの味に慣れて、フードの味を好まなくなるといわれています。
中には人間が食べるお菓子や加工食品などを与えている飼い主もいるでしょう。
これは犬用のおやつよりも嗜好性が高く、フードを食べなくなる大きな原因となります。
人間が食べるお菓子や加工食品を与えていると、飼い主と同じものを食べているといううれしさから、ますますドッグフードを食べなくなるリスクは大きくなるでしょう。
そのためフードジプシーから抜け出すためには、おやつを与えないという強い意志を持つようにしましょう。
またおやつだけでなく、ジャーキーなど嗜好品を与えないようにしましょう。
しかしおやつを与えないといってもなかなか難しいものです。
その場合にはまずはおやつをあげる回数を少なくしましょう。
おやつをあげ過ぎておなかが満腹になってしまえば、当然ながらフードは食べなくなってしまいます。
一般的にはおやつは1日分の摂取カロリーの2割までにとどめておいた方がよいと言われています。
そのためしつけ以外でのおやつは与えないようにしましょう。
良かれとしたことが逆効果になることも
もしも普段あげているドッグフードを食べなかったり、新しいものに切り替えるとよく食べるけれども長続きせずに飽きて食べなくなってしまうというようなケースも、偏食の犬には多く見られます。
このような場合に、飼い主はフードが余っているけれども、もう食べないだろうとすぐに変えてしまいがちです。
しかしこのフードをすぐに変えてしまうという行為が、フードジプシーを生んでしまいます。
新しいフードをどんどん与えていくと、食べなければもっといいものをもらえると犬は勘違いしてしまいます。
これによりますます与えられたフードを食べなくなってしまうのです。
もしも与えたフードを食べなかったら、時間を決めて捨てるということも大切です。
こうすることによりおなかがすいて、いずれ食べてくれるでしょう。
フードを食べなければ、体調を崩してしまうのではないかと心配する飼い主も多いかと思いますが、実は成犬であれば、3日間ぐらいフードを食べなくても、特に問題はないと言われています。
おなかがすけば自然と与えられたフードを食べるようになるため、じっくりと様子を見てみるようにしましょう。
この時に水分はしっかりと与えることは忘れないようにしましょう。
水分までとれない状況になると、脱水症状になり、この状態が続けば命の危険も考えられます。
しかしおなかがすいただろうと、ご飯の時間以外にフードを与えるのはよくありません。
毎日同じ時間にフードを与える時間を決めて、ご飯の時間以外は与えないように気をつけましょう。
またフードを変えるのではなく、新鮮味を出すためにフードをいれるお皿を変えてみるのも一つの手段といえるでしょう。
できるだけ、現在与えているフードを食べてもらえるような工夫をしてみましょう。
食に工夫をプラスしてみる
それでもなかなか食べないような状況が続くのであれば、トッピングも一つの手段といえるでしょう。
トッピングとしてふりかけをかけたり、野菜や鶏肉などをいつものフードに混ぜて与えている飼い主も多いでしょう。
このような方法でも、いつも与えているフードを食べてくれるのであれば、問題はないでしょう。
しかし与えすぎることで、トッピングのないフードを食べなくなる可能性も高いので、あくまでも少量を与えるのがポイントと言えます。
このように犬の偏食を改善し、フードジプシーから抜け出すためには、飼い主が意志を強く持って、愛犬をしつける必要があるでしょう。
しかし中には偏食だと思っていたら、病気による食欲不振である可能性もあります。
もしもこれらの方法でも食べないようであれば、病気を疑うことも重要です。
食欲不振以外に、ほかにおかしな症状がないかどうかも、しっかりと観察するようにしましょう。
排泄物の状態や飲む水の量など、少しでも普段と違うと感じる点があれば、動物病院で診てもらうことも大切です。
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