「大切な愛犬には、できるだけ質の良いフードを与えてあげたい。」
このように望まれる飼い主さんは、たくさんいらっしゃいます。

昨今では飼っている愛犬の健康のために、インターネットや本などを使っていろいろ研究される愛犬家のかたも増えています。

我が家の大切なペットのためには質の良いフードを与えてあげたい、と考えたときに頭に浮かぶのは、「お値段が高めのグレードの良いフードを購入する」ことや、「有機野菜などをトッピングする」ことなどかもしれませんね。

確かに、高いお値段に見合う栄養素がたっぷり詰まった質の高いペットフードも販売されていますし、ドライフードは総合栄養食として毎日のワンちゃんの食生活に外せないということは、間違いありません。

けれど、ドライフードさえ与えていれば、ペットたちは元気に長生きできるのでしょうか?

ドライフードしか与えていないという飼い主さん、ドライフードに何を加えたらよいか迷っている飼い主さんは、ここで一度立ち止まって、一緒に愛犬のための食事について考えてみませんか?
ここでは、ドライフードにプラス生肉を加えて愛犬の健康と長生きを叶えるための、「生肉生活」についてご紹介しています。

ドライフードだけでは栄養面が不十分な食生活って本当?!

私たち人間は、毎朝仕事や学校、家事育児などでなかなかゆっくり朝食をとることが出来ませんよね。
忙しすぎて、朝食はコーンフレークやシリアルばかり、なんて方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてそんな忙しい現代人は、ワンちゃんの食事を一から丁寧に作るなんてなかなか難しいのかもしれません。

そこで、現代のペットたちのご飯はドライフードが主流になっているのです。
というのも、ドライフードは手間をかけずに犬に必要な栄養素を与えることが出来るからです。

コーンフレークのようにお皿に盛ったらおしまい!

とても楽ちんで、手間がかかりませんよね。
日持ちもするので買い置きしておけますし、災害時にも便利。

さらに、手作り食のように手間もかかりませんし、腐りません。
コスパも抜群で、飼い主さんの経済的な負担が軽くなるというメリットもありますよね。

一見メリットだらけに思えるドライフードですが、私たち人間の食生活に置き換えてちょっと考えてみてください。
総合的な栄養が含まれているといわれるシリアルのみを毎日食べ続けていたら、果たして長生きできるのでしょうか?

健康面で不安が生じることになると思いませんか?

それは、私たちの愛犬にとっても同じ事といえるのです。

例えばドライフードの中にも、肉の量を増やしており、犬には消化されにくいとされている穀類の入っていないもの、保存料などの添加物が加えられていないものなども多く販売されています。
けれど加工食品では得られない栄養素や味/旨味などは、ドライフードでは得られません。

なんでドライフードだけではだめなの?

ドライフードは、衛生面の問題なども含めて加熱処理や乾燥処理が施されます。
こうすることで、生の食材に本来備わっているはずの酵素や乳酸菌、プロバイオティックなど犬の体に良いとされる栄養素が、残念ながら失われてしまうのです。

こういった酵素や乳酸菌などは、消化吸収に大きな影響を持っているため、酵素や乳酸菌等が一緒に摂取できないと、いくら素晴らしい栄養素が詰まっていてもしっかりエネルギーとして体内に取り込むのが難しくなってしまうのです。

加工されていない食品に含まれている酵素や乳酸菌などを摂取することが、犬たちにとっては味の面でも栄養バランスの面でも、そしてその栄養をしっかり消化吸収するためにも必要といえるわけですね!

もちろん、ドライフードがNGというわけではありません。
ドライフードに生肉などをトッピングしてあげること、こういった工夫でドライフードの栄養も体に吸収しやすくなるのです。

ドライフードは酸化する?

大容量のドライフードにありがちな問題としては、ドライフードの油の酸化ですね。
というのも、ドライフードはフードの表面を油でコーティングしているからなのです。
時間がたつと油は酸化し、酸化した油は犬の体にとってもあまりよいものではありません。

また、酸化した油の放つ匂いで、フードを嫌がる子もいたりと、食いつきの面でもマイナスになってしまうのです。

犬のための栄養素をドライフードに詰め込むがために、うま味など犬の好む味が二の次になってしまっているということも食いつきが悪い原因と考えられますね。

ドライフードで水分不足になる?

ドライフードは乾燥処理をされているために、水をあまり取らないワンちゃんたちにとっては体の水分不足に直結する恐れがあります。
体の水分バランスが崩れてしまうと、泌尿器系の病気を発症する原因にも!

なんで生肉をトッピングするとよいの?

生きた栄養素と酵素がたっぷり含まれている生肉。
そんな生肉を、毎日の食事、ドライフードにトッピングしてあげましょう。

愛犬にとっては、生肉の旨味も一緒に味わえるので、食いつきもよくなります。
ドライフードの栄養素と共に、生きた栄養素が消化吸収の効率をよくしてくれます!

私たち人間や動物の筋肉は、たんぱく質で出来ています。
そしてそのたんぱく質は、アミノ酸から構成されているのです。
犬の健康を考えるなら、良質な生肉が欠かせないのです!

どんな生肉がおすすめなの?

生肉は、犬の年齢などによってもおすすめの種類が変わってきます。
愛犬の状態にあった生肉を選んであげてくださいね!

〇馬肉
馬肉が特におすすめの子は、シニア犬です!
おじいちゃんおばあちゃんになったワンちゃんにとってなぜ馬肉が最適かといえば、馬肉は低脂肪で高たんぱくだから!
もちろん、馬肉は低脂肪ですのでポッチャリさんのワンちゃんにもお勧めですよ。

低脂肪の肉、と聞くと、パサパサしているのではないかしら、と思われるかもしれませんが、おいしい馬肉をチョイスしてあげれば喜んで食べてくれますよ。

また、生肉を与えるということで気になるのが「寄生虫」です。
しかし馬は体温が高い動物のため、寄生虫が付きにくいといわれています。

寄生虫が心配な飼い主さんも、馬肉なら安心して与えることが出来るのではないでしょうか。

〇鹿肉
鹿肉がおすすめの子は、体重が気になる子です!
鹿肉は、高タンパクで低カロリーといわれ、さらにDHAやビタミンB2、鉄分が豊富に含まれており、さらに鹿は野生のため心配な化学物質や有害物質を食べていないという点でも、安心ですよね。

〇ラム肉
ラム肉がおすすめの子は、体重が気になる子です!
というのも、ラム肉にはL-カルニチンというダイエット効果のある物質が含まれているからなんです。
もちろん、ビタミンB1、B2、ビタミンE、飽和脂肪酸もたっぷり含まれていますよ。
またタウリンも含まれているので、元気のない子にもおすすめです。

〇シシ肉
猪肉は、ビタミンが豊富で、高カロリーなので、経済的な負担が少ないというメリットがあります。小食の子向けですね!

生肉をトッピングするメリットって何?

生肉をドライフードにトッピングするメリットは、どんなものがあるでしょうか?

■食いつきアップ!
生肉が持つおいしそうな香りにつられて、ワンちゃんたちの食いつきは間違いなくアップするといえるでしょう!
さらにパサパサしているドライフードのみよりも食べやすくなり、また体内の水分量もアップしますよ。

■良質なたんぱく質で毛艶がアップ!
良質なたんぱく質を摂取することで、ワンちゃんの毛艶がアップするのを実感できると思います。
無添加で質の高いドライフードのみよりも、生肉をトッピングしてあげたフードを食べているワンちゃんのほうがたんぱく質をしっかり吸収できているので、毛艶がアップするといわれています。

ワンちゃんの毛がパサついている…、そんな時こそ、生肉をいつものフードにトッピングして様子を見てみてくださいね。

■栄養素アップ!
ドライフードだけの食事より、栄養面でバランスが取れ、さらに酵素や乳酸菌など生肉に含まれる生きた栄養素を摂取することが出来ます。
ビタミン、ミネラルもたっぷり!!
長生きしてほしい愛犬にこそ、生肉をトッピングしてあげてくださいね!

■手作り食より簡単♪
手作り食より簡単にワンちゃんの食事のグレードアップがかないますね!
h2:生肉は特にどんな子におすすめ?
ドライフードに生肉をトッピングしてあげるのは、年齢に関係なくおすすめですが、特に生肉トッピングがおすすめの子たちは、どんな子たちなのでしょうか?

■食欲がない/食べムラがある子!
「いつもペットフードを与えても、ガツガツ食べたりせず、どちらかというと残す。」
「食べたり食べなかったりといった日があり、食欲にムラがあるようだ。」
こんな子たちには、生肉のトッピングがおすすめです。

ドライフードに赤身や脂質が食欲をそそるように計算された生肉をトッピングすると、食欲アップ!
脂質は体に悪いのでは、と考える飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、犬にとって適度な脂質は大切なエネルギー源として欠かせないのです。

■毛艶があまりよくない子/毛がパサついている子
「なんだか、毛がパサパサしているな。」
「ほかの犬に比べると、なんだか毛がゴワついているように見えるかな。」
「毛がツヤツヤしていないな。」

このように、毛艶が気になったら、ぜひ生肉をトッピングしてあげてください。
良質なたんぱく質がたっぷり含まれる生肉、特に馬肉を与えれば、愛犬の皮膚や毛を健やかに保つことができます。
食べ続けるうちに、毛に艶が蘇るのを実感してもらえるのではないでしょうか。

■シニア年齢の子たち!
元気に見えるシニア犬でも、体の中では老化が進行しています。
いつまでも元気に長生きしてもらうためには、生肉の持つ食物酵素を摂取したいところです。
食物酵素を摂取することで、体の中で食物の消化がスムーズに行われ、結果として消化酵素を余計に使うことなく代謝酵素に回すことが出来るようになり、元気な状態をキープできるのです!

「うちの子はまだ元気だから、生肉のトッピングはいらないかな?」
ではなく、ワンちゃんの元気を保つためにも、ぜひ生肉をプラスしてあげてくださいね。

終わりに

愛犬のために私たちができること、それは運動と食事ですよね?
大切な愛犬には、できるだけ元気に長生きしてほしい。
それを叶えるためには、毎日散歩に連れて行き運動させるだけではなく、毎日の食事にもちょっとだけ工夫が必要なのです。

生肉をトッピングすることは、大変な手間にはなりません。

大切な家族の一員である愛犬のために、生肉をトッピングして、生肉に含まれる酵素やビタミン、ミネラルを毎日の食事に是非プラスしてあげてくださいね!

もちろん、費用はドライフードのみよりもかかってしまうかもしれませんが、食生活が原因で病気になってしまい、獣医さんに通い続けるよりもずっと経済的といえるとも思います。

毛艶が気になる子、シニアの子、食欲がない子または肥満気味の子。
それからもちろん、元気いっぱいの子にも、その元気を維持してもらうためには「生肉生活」を始めてみましょう!





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生のお肉には豊富な乳酸菌や酵素類が含まれているため、非常に消化に優れています。
さらに馬肉は低カロリーのため、体重が気になる愛犬におすすめです。





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近年ジビエ料理として有名になった鹿肉!
エゾ鹿肉は山野の自然の恵みを餌としているため、食用に育てられている肉より 栄養価が高い、森のご馳走です!

さらに鹿肉は低カロリーで、老犬にもおすすめ。





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ラム肉にはL-カルニチンが豊富に含まれており、
このL-カルニチンは体重管理をサポートするのに必要な栄養成分なので 効率の良いエネルギー消費には欠かせません!

体重が気になる愛犬や、老犬にもおすすめ。





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イノシシの肉はビタミンも豊富なので毛艶が気になる仔にお勧め!
タンパク質などのエネルギー源となる栄養素も他のお肉に比べて数値が高く、 スタミナを付けたい仔に与えてあげるのもオススメです。