愛犬の意外と多いお悩みの一つに、あまり水を飲まないと言うものがあります。
水分補給は少なくていいのか、それとも多い方がいいものなのか、個体差によってまちまちではありますが、必要な水分量と言うものは大体決まっています。

小さな子や大きな子に必要な水分量や、水分が少ないとどうなるのか、多すぎるとどうなるのかをご説明していきます。

水分の重要性

人でも、1日に2リットルの水を飲みましょうと言われているように、愛犬にも一日に必要な水の量と言うものがあります。

犬の場合、身体の約60%~80%を水分が占めてる、生命維持のためには重要な要素です。
水分は、血液や細胞、リンパ液など身体の重要な働きをするために必須で、最も大切な栄養素です。
水分摂取が少ない子は、老廃物の排泄がされにくいため病気になりやすくなります。

また、これから特に気を付けなければならないのが夏場の脱水症状です。
体内の水分が不足すると、体温調整がうまくできなくなったり栄養素の運搬に支障が出てしまいます。
尿路結石など水分不足も原因となる病気は、できる限り避けてあげたいですね。

夏場の脱水症状、熱中症などの場合は命に係わります。
脱水は冬場でも多く起こる症状です。

冬になると寒くなって余計に水分を取らない子も増えてきます。
夏も冬も、一年を通し普段からしっかりと水分を取るように心がけないといけません。

一日の水分量と水の種類

ドライフードの中にも若干の水分が含まれてますので、それをあわせて一日に必要な水分量は、環境省が発行している飼い主のためのペットフード・ガイドラインにも記載されています。

【犬が1日に必要な水分量】
・2kg – 190ml
・3kg – 260ml
・4kg – 320ml
・5kg – 370ml
・6kg – 430ml
・7kg – 480ml
・8kg – 530ml
・9kg – 580ml
・10kg – 630ml
・15kg – 850ml
・20kg – 1060ml
・25kg – 1250ml
・30kg – 1440ml
・35kg – 1610ml
・40kg – 1780ml

となっています。

少ないよりかは多くとる方が良いのですが、摂り過ぎの場合はまた別の病気などの可能性もあります。
愛犬にとっての適量を知っておきましょう。

一日に必要な水分量は、必要なエネルギー量と同じとも言われていますので、与えているドライフードの1日量のカロリーと同じだけのmlを飲んでもらう必要があります。

与えるお水にも注意が必要です。
ついつい、人間と同じ感覚で水道水を避けてミネラルウォーターをあげてしまいたくなりますが、愛犬たちにとってミネラルウォーターはミネラルやマグネシウムの過剰となりこちらも病気の原因となってしまいます。

一般家庭の水道水で何も問題ありません。
どうしても気になる場合は沸騰して塩素を抜いた水道水をあげるようにしましょう。
そして、いつでも飲める、新鮮なお水を用意してあげるようにしましょう。

デリケートな子の場合、お水を入れ替えたときにしか飲まない、時間が経った水は飲まないと言ったことはよくあります。
最初しか飲まない場合は、こまめに入れ替えてあげて様子を見ましょう。

お水は雑菌が湧きやすいので、敏感な子は数時間たったお水の匂いが気になって飲まないこともあります。

夏場は特に暑いからと冷えたお水ばかり与えていると、今度はおなかを冷やして下痢をしたり、内臓の働きが低下し消化不良を起こしてしまうこともあります。
食欲減退につながってしまうので、冷え過ぎたお水も注意が必要です。

おしっこの色と量をチェック

黄色の濃いおしっこや頻繁におしっこをする、明らかに量が多い気がする場合など、水分不足による腎臓系の病気や膀胱炎などの病気が疑われます。
普段からおしっこの色の濃さや量、回数をチェックしておくことが大切です。

お水を飲まない子に飲んでもらうには

きれいなお水を置いていても自発的に飲んでくれない子に飲んでもらうにはどうすればいいでしょうか。
お水だけを飲んでくれない場合は、食事と一緒に水分を取らせてあげる必要があります。

ドライフードに白湯をかける

など食事に水分を増やして摂らせる方法があります。
一番簡単なものは、ドライフードに白湯をかける方法です。
ですが、殆ど水分を取らない子だからと一日に必要な分の半分を一度の食事で補おうとしてお湯でびちゃびちゃにしたり、お湯の中にフードが浮いているような状態は避けて、ドライフードにスプーン2~3杯をかける程度で始めてください。

愛犬用のミルクやジュースをあげる

お散歩の後や夏場の水分不足が特に気になるときには、ヤギミルクなどの専用ミルクがオススメです。
たいていの子は喜んで飲んでくれますので、しっかりと水分を補給することができます。
ただし、人間用の牛乳はNGです。

牛乳に含まれる乳糖は犬には分解できません。
水分として与えてしまうと、酷い下痢を起こすことがあります。

市販されている人用の牛乳をあげるメリットはほとんどありませんので、水分や栄養のために牛乳をと思う場合は、犬用に市販されているミルクにしましょう。

最近では愛犬用のジュースや栄養ドリンクも売っていますので、それらも愛犬の好みに合わせて上手に取り入れてみてください。

スープや生肉トッピングで水分補給

水分自体を好まない子には水分の多い食事でフォローしていくようにします。

人の食事を作る段階で得られる食材を利用してスープにしてみたり、ささみや野菜の茹で汁をドライフードにかけて美味しく水分を摂らせます。

レトルトで売られているスープ状の食事やトッピングもうまく活用していきたいですね。

市販のスープ類は添加物や塩分など気になる場合もありますので、しっかりと中身を確認しながら愛犬の好みにあうトッピング食材を探してみましょう。

スープを作る時間がなかったり、水分でべちゃつくとドライフードを食べなくなってしまう場合などには、素材そのものに沢山の水分が含まれている馬肉などの生肉が役立ちます。

生肉の中にはドライフードよりもたくさんの水分が含まれていますので、ドライフード中心の食事にトッピングすることで効率よく、そして美味しく水分を補給させることができます。

生肉が苦手な子には軽くボイルして茹で汁も一緒にドライフードにかけてあげましょう。
生肉は冷凍で売られていますので、解凍するだけでトッピングに使えるお手軽さも、毎日忙しい飼主様にもおすすめです。

冷凍で売られている生食と言われる、生のお肉と野菜の酵素、オメガ3オイルなど必要な栄養素が含まれているウエットな主食も、解凍するだけのお手軽なバランスの良いご飯です。

生食は栄養がすべて入っているので、ドライフードの代わりになります。
特にシニア世代にも食べやすく栄養価も高いのでオススメできます。

大体のものが1パックで小型犬の1食分なので、1食まるまる生食にしてみたり、ドライフードの量を適量減らしてトッピングするなど、使い方の幅は多くあります。

市販の缶詰やレトルトのウエット系との違いは、生食には多くの酵素や栄養素が入っている総合栄養食であるという点です。

添加物もほとんど入っていないフレッシュな状態の生食は毎日あげても愛犬の健康を損ねることはありませんので、安心して与えられます。

水分の多い生野菜や果物も一緒に食べると、効率よく水分を摂取するのに役立ちます。
犬は野菜が消化しにくいため、できるだけ細かく切ったレタスやキュウリ、トマトなど生で美味しく食べられる水分の多い野菜をトッピングしてみましょう。

ただし、生の野菜は身体を冷やすので、多量の摂取は控えましょう。

お水に無糖のヨーグルトを少量混ぜる

フードに何かをトッピングされることが嫌いな子や食の細い子には、いつものお水に無糖のヨーグルトを少量混ぜて飲ませてあげるのも簡単です。

牛乳とは違いヨーグルトの場合は乳糖がほとんどありませんので、おなかを壊してしまうことは少ないです。
腸内環境を整える効果もありますので、お散歩の後の水分補給などにおすすめです。

ただし、こちらも大量に与えるとお腹を壊してしまいますので、初めは香り付け程度の量から始めて様子を見てください。

お水を飲み過ぎてる?

今度は逆に、お水を頻繁に飲んでいる子はどういった状態になっているのでしょうか?
水分が足りないと脱水症状を起こし、嘔吐や下痢、尿路結石などの原因となりますが、明らかに飲みすぎている場合は病気の場合もあります。

一日の飲水量は、のどの渇きや腎臓の働きなどで決まると言われています。
運動量が増えたり夏の暑い時期にも飲水量は増えてきます。
それ以外の理由で、急にたくさん飲むようになったとしたら、体の中に原因がある場合があります。

・腎臓に関連する病気
・飲んでいる薬の副作用
・膵臓に関連する病気
・膀胱炎や尿石症
・精神的ストレス

などの原因が考えられます。

水をたくさん飲む症状が出る病気

普段よりずっとお水を飲む場合には病気の可能性があると言いましたが、具体的にはどんな病気があるのでしょう?
代表的なものだと、
・糖尿病
・腎不全
・膀胱炎
・クッシング症候群
・胃拡張
・子宮蓄膿症
などの病気があげられます。

元気なのに体重が減ってきた、おなかだけがパンパンに膨らんでいる、おしっこの色が濃くなってトイレを何度もすると言った症状がみられるようになったら、すぐにかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

最後に

これから夏に向けて熱中症や脱水と言った症状が身近に起きやすい季節になってきます。
春でも十分に日中は暑くなってくるので、元気な子たちは身体がカラカラに渇いていても、楽しく遊ぶことを優先して気づいたら脱水、と言う状態になることも少なくありません。

お外に遊びに行くときも、おうちの中で気温が上がってきたときも、こまめに水分を摂取できるようにしてあげましょう。
たっぷりの水分と栄養満点の食事で、夏を元気に乗り切る身体を作ってあげましょう。





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