みなさん、すっかり春爛漫の季節になりましたね。

お住いの場所によっては、やっと春がやってきたところから、すでに初夏の暑さをじんわりと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そして季節ごとの楽しみといえば、その時期の旬のお野菜やフルーツですよね!
私たち人間ばっかりおいしいものを食べていい思いをするわけにはいきませんから、ぜひワンちゃんと一緒に旬の春野菜をいただきませんか?

今回は手作りご飯にプラスしてみたいワンちゃんOKの春野菜について、ご紹介したいと思います。

ワンちゃんが食べても問題なし!ワンちゃんに与えたい春野菜はこれだ!

春は寒暖差が激しく、なんだか体調がすっきりしないなんて飼い主さんも多くいらっしゃるのでは?
それはワンちゃんも言葉にしないだけで、意外と一緒だったりするんです。
春には春野菜を食べて、ワンちゃんも飼い主さんも季節のビタミンやら恩恵をしっかり摂取しちゃいましょ!

①柔らかい春キャベツ

春野菜のトップバッターといえば、キャベツ。
冬のキャベツと比べて、春のキャベツは柔らかい葉っぱが印象的。
上手に剥いて、ロールキャベツにしたらおいしいだろうなあ、など、買い物の時にキャベツを手に取っていろいろ想像しちゃいますよね。

キャベツにはビタミンUが含まれています。

キャベツのほかには、レタスやセロリ、アスパラガス、ブロッコリーや青のりに多く含まれているとのことです。

ビタミンUの働きはどんな働きをしてくれるのか、というと、弱った胃腸の粘膜を修復してくれたり、胃粘膜の新陳代謝を活発にしてくれたりするのだとか。

また、肝機能強化や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防・改善も期待できるとされているそうで、胃腸系の弱い飼い主さんやワンちゃんにはぴったりの食材なんです。

ちなみにキャベツには、ビタミンCやビタミンK、カルシウム、ビタミンやカロテン、そして食物繊維、フィトケミカルも含まれています。

春は特に寒暖差や新しい環境でストレスを感じる人間が多いように、ワンちゃんもデリケートになる時期です。

ぜひいつものフードにトッピングしてあげてほしいと思います!

キャベツはワンちゃんにとって、安心して食べることができるお野菜。
生でも火を通してもOKなので、飼い主さんの味付け前のキャベツをおすそわけすることもできちゃいます。

例えばキャベツの千切りをとんかつやコロッケに添えるのであれば、ワンちゃんの分も取り分けてあげておいて、さらにみじん切りにしてあげるとフードに混ぜやすくなりますね。

生で食べる場合は、ビタミンCやKなど、水溶性のビタミンを効率的に摂取することができるのもポイント。

キャベツの炒め物をする際は、少量を味付けする前にワンちゃんに取り分けてあげれば、カロテンを吸収しやすくなります。

同じく春野菜のカブ、じゃがいも、アスパラガスなどを1㎝位にカットして、キャベツと煮込んでおいしいスープにしてあげても良いですね。

こんなワンちゃんにキャベツはNG

ワンちゃんが食べても大丈夫なキャベツですが、実はキャベツがダメなワンちゃんもいるのです。
それは、甲状腺にトラブルを抱えているワンちゃん。

キャベツはゴイトロゲンといって、ヨウ素を阻害するものが含まれているのだとか。
そのため、甲状腺にトラブルを抱えている子にはNGとされています。

また、同じくアブラナ科のブロッコリーや大根、白菜なども甲状腺の子はNGとされているので、甲状腺の問題のある子の飼い主さんは注意してあげてください。

②新鮮なグリーンピース

春のお野菜といえば、グリーンピースも外せません。
お店で買うとき、できればさや付きのグリーンピースが良いそうです。

というのも、さやから出してあるグリーンピースは風味が落ちやすいとのこと。

選びポイントとしては、さやにハリがあり、実が詰まったものがお勧めです。
さやが黒ずんでいたり、シミがあるもの、また割れているものは避けましょう。

グリーンピースの栄養素として期待できるのは、亜鉛、炭水化物、食物繊維、タンパク質、ビタミン類です。

亜鉛はワンちゃんの健やかな皮膚や毛を保つために大切な栄養素ですし、ビタミン類の中で一番多く含まれているビタミンB1は糖質からエネルギーを作るお手伝いをしてくれるありがたいビタミンです。

また、グリーンピースには必須アミノ酸のリジンが多く含まれているそうで、必死アミノ酸は、ワンちゃんたちが体内で作ることができないので、ぜひ与えてあげたいものですね!

さらに、グリーンピースにはモリブデンという成分が含まれているのだそうです。

モリブデンは、肝臓や腎臓にもともと保有している物質で、肝臓の働きを助けてくれる効果が期待できるようです。

どのくらいの量を与えていいのかは、個体差にもよりますが、グリーンピースはワンちゃんも人間同様好き嫌いがありますので(グリーンピースが苦手という方も多くいらっしゃいますよね)、2粒程度から様子を見るのがよさそうです。

特に嫌いそうではなく食べているのであれば、5-10粒程度をフードのトッピングにしてあげるのがお勧めですよ。

グリーンピースはいろいろな食べ方を試すことができますが、粒で与えるだけではなく、グリーンピースを潰してペースト状にし、フードに混ぜたり、ワンちゃん用のミルクに混ぜてグリーンピースポタージュにしてあげても良いですよね。

グリーンピースをワンちゃんに与えるときは必ず茹でてから!

グリーンピースには、トリプシン・インヒビターという消化酵素の働きを阻害する成分が含まれるため、生で与えるのはNGとされています。

グリーンピースを生で与えると、消化不良を起こし、下痢や嘔吐の原因になるそう!
グリーンピースをさやから外す作業中も、下に落ちた生のグリーンピースを食べてしまうことがないように、飼い主さんは注意してあげてくださいね。

③定番お野菜のブロッコリー

ワンちゃんが食べられる春野菜といえば、気を付けながら与えればOKなお野菜としてブロッコリーも候補に挙げられますね。

ブロッコリーにはどのような栄養素が含まれているのかというと、ビタミン類、主にCやA、ミネラル、食物繊維、そしてスルフォラファンが多く含まれています。

ビタミンCは皆さんご存じの通り免疫力アップや抗酸化作用が期待できるビタミンですよね。

ミネラルにはカリウム、マグネシウム、リンが含まれ、骨や筋肉の働きにプラス作用をしてくれますね。
食物繊維は便通改善、そしてスルフォラファンはまだまだ研究段階ではあるようですが、ワンちゃんのガン予防によいとされているそうです。

どのくらいの量を与えたら良いかというと、超小型犬なら20g、小型犬で45g、中型犬で80g、大型犬90gで程度を目安に与えるようにしましょう。

ブロッコリーは生で食べさせても問題はないとされていますが、できれば人間が茹でて食べるときにワンちゃんの分は茹で終わったら取り分けて刻んであげるとよいと思います。

ブロッコリーを与える際の注意点

実はブロッコリーの茎は犬に与えてはいけない、ということを耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

実際のところ、ブロッコリーの茎がNGとされている理由につきましては、ブロッコリーの芯にはたくさんの食物繊維が含まれているためといわれています。

食物繊維は適量であれば便通改善などに良いとされているのですが、多量に摂取してしまうと下痢や便秘の原因となってしまいます。

茎を与えるのであれば、外側の硬いところを向いて茹でた後、細かく刻んだものを少量で与えましょう。
また、実はブロッコリーにアレルギー反応を示すワンちゃんもいるとのこと。
始めて与える際には、少量与えて様子を見ましょう。

皮膚や便通等に異常がないかを確認し、大丈夫そうであれば少しずつ量を増やすのが良いでしょう。

④春にんじんも外せません

ニンジンはいつもスーパーで見かけるため、実は旬は春ということをご存じない方もいらっしゃるようですが、ニンジンの旬は春だそう!

βカロテンが豊富に含まれているというニンジンですが、ワンちゃんにとっては目や皮膚の粘膜の健康と、視力の維持に効果を発揮してくれる栄養素が取れる食材なんです。

また、ニンジンは抗酸化作用があり、免疫力アップだけでなかく年齢に負けない元気さを維持するのに一役買ってくれるのです。

もちろん、食物繊維も含まれているので腸の働きを整えてくれますし、また根菜は体を温めてくれる効果もあるため、寒暖差の激しい春先は意識的に摂取したいお野菜なんですよ。

与える量としては、超小型犬なら輪切り1枚分程度、小型犬ならにんじん1/3本程度、中型犬ならにんじん半分、大型犬なら1本程度までとします。

あまり多く与えてしまうと、肝臓に負担になってしまったり、食物繊維の取りすぎは下痢と便秘を引き起こしますので、摂取量には注意を払ってくださいね。

与えるときは茹でてからフードのトッピングにしてあげたり、つぶしてフードに混ぜたりでもよいでしょう。

ニンジンを与えるときに気を付けるべきこととは?

始めてニンジンを与えるときは、アレルギーも考慮して少量を食べさせ、様子を見てくださいね。
嘔吐下痢などはなく大丈夫そうな様子であれば、徐々に量を増やしてもOK。
とはいえ、適量は守ってくださいね。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
春のお野菜、今回はキャベツ、グリーンピース、ブロッコリー、ニンジンをご紹介しましたが、これ以外にも春が旬のお野菜、いろいろあるかと思います。

どんなお野菜でもワンちゃんが食べてOKな適量はあるかと思いますので、ワンちゃんのサイズにあった適量を把握すること、またワンちゃんに初めて与えるときはアレルギーも考慮し、少量を与えて様子を見ることが大切です。

美味しい春野菜をぜひフードのトッピングに加えてあげてみてくださいね!

■参照:
犬がにんじんを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説

犬も食べられる『春の野菜』5選

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ご利用いただきやすいよう小分けトレー入り。


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