肉食動物が生肉を食べるワケ

もともと犬はオオカミのように少数の群れを作り、草食動物や小動物を狩って暮らしていた肉食の動物でした。進化の過程で雑食に傾向したものの、消化器系は肉食だったときのままで、ほとんど進化していません。

犬にとって最も大切な栄養素は動物性たんぱく質であり、フードメーカーはフードにたんぱく質を豊富に含ませようと努力しているものの、中には必須たんぱく質量に届いていないものもあります。

たんぱく質量が足りているフードでも、「酵素」という栄養素が足りていないことが殆どです。

「酵素」とは「消化酵素」を指すもので、犬の消化・吸収を手助けする役目を持っています。これが足りないと消化・吸収の流れが効率化できず、消化器系の負担となってしまうことも。

酵素は熱に弱く48度で消滅してしまう特徴があり、加工食品であるドッグフードでは生成途中で酵素が死滅してしまうことが殆どです。しかし、加熱処理をしていない生肉であれば、酵素消滅の心配はありません。

生肉を与えるメリット

生肉を食べることによって、生肉に含まれる酵素により免疫力を高める効果があったり、添加物を摂食しないことでアレルギー改善に効果があるとされています。

デメリットとしては、生肉になりますので、やはり食中毒や寄生虫が心配になります。

しかし犬の消化器官は人間が考えるよりもとても強く、よっぽど腐っていない生肉でない限り食中毒になる可能性は低いです。
それでも、ご飯として与えるのだから新鮮な方が良いというのは言うまでもありません。

そもそも生肉を食べても平気なの?と思ってしまいがちですが犬は消化力が強いので寄生虫や食中毒には、ほとんどかかりませんが体調不良などで免疫力が下がっているときに食べさせてしまうと場合によっては消化力低下によって病気になってしまう可能性はあります。

そのため愛犬の体調が優れないときは用心のために生肉を与えるのを控えた方がいいでしょう。

生肉は健康維持に貢献してくれる

生肉は酵素を多く含んでおり、免疫力を強化して病気にかかりにくくなったり肥満気味の子のダイエット食としても期待が持てます。
他にも、毛艶が良くなったり涙やけの改善、歯垢の蓄積が抑えられるなど内的・外的にも改善に期待できます。
生肉は酵素を直接補給することができるので、続けることで長期的な消火器の健康に寄与してくれるでしょう。

生肉には注意も必要

体に良いとされる「生肉」ですが、ただ間違えたあげ方をすると反対に犬の健康を害してしまうことがあります。
注意点を確認した上で与えるようにしてあげましょう。

生肉を与えるときの注意点

生肉を与える際に注意したいのは、やはり鮮度であったり寄生虫の心配です。
豚肉や鶏肉にはトキソプラズマに感染している可能性があり、生肉で与えると愛犬が間接的に感染してしまうリスクが高くなります。
鮮度が良くても豚肉や鶏肉は、生肉で与えるのは避けたほうがいいでしょう。
手作り食などのトッピングとして与えるのであれば、豚肉・鶏肉はしっかりと加熱してトッピングにすれば大丈夫です。

与えるなら鹿肉・馬肉がオススメ

鹿肉、馬肉には牛や豚などに比べて、栄養価も高く安全で安心です。

【鹿肉】
鹿肉は犬にとって最高のご馳走です!
もちろん美味しいだけではなく、栄養面でも最高のお肉になります。
犬は美味しい物を食べることで、脳にいい刺激を与えることが出来ます。
その刺激によって様々ないい効果が得られると言われてます。

鹿肉には高タンパク・低カロリー 鉄やビタミンB2を多く含まれてます。
また鹿肉には多価不飽和脂肪酸も多く含みリノール、酸αリノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含んでいます。
ドコサヘキサエン酸は主に青魚に含まれ肉類にはほとんど含まれませんが鹿肉には含まれてます。
DHAは脳の発育を良くするだけではなく中性脂肪を減少させる働きもありダイエット中に摂取したい成分の一つです。

野生の鹿は山でハンターによって仕留められます。そのため衛生的に血抜きを行うことが出来ません。
その為野生の鹿肉は血も含まれ元々肉食動物の犬にとっては最高に美味しい状態なわけです。
また鹿肉は他のお肉よりも甘味があって食べやすいです。
少量でしっかり栄養が摂れ吸収もいいので食が細い愛犬にも向いてます。

【馬肉】
馬肉はタンパク質が多く他のお肉と比べてとても
低カロリーのため食事量が減った老犬やダイエットしたい犬にとって
とても良い食べ物だといわれています。
また、栄養が豊富なので健康志向の犬にもお勧めと言われています。

馬の体温も豚や牛と比べて5~6℃程度高いため
寄生虫も付きにくいため、安心して与えることができるというのも
メリットの一つかと思います。

他の栄養も見てみると、鉄分は牛や豚、鶏と比べて
3~4倍多く含まれていますし、他の食品に含まれる
鉄分を体内に取り入れることを手助けしてくれる働きもあります。

また、カルシウムも牛や豚と比べて3~4倍多く含まれていますし、
ビタミンA、Eといったビタミン類も含まれています。

そして、リノール酸やαリノレン酸、オレイン酸などの
不飽和脂肪酸(健康に書かれないといわれる必須脂肪酸)が
他のお肉と比べてバランスよく豊富に含まれているのも特徴の一つです。

生肉はどれくらい与えればいいの?

犬種や大きさ、犬にとって合う合わないなどの違いから
与える量はこれくらいとは一概には言うことはできませんが、
一般に言われている肉の量としては、1日に与えるお肉の量は
体重の1~2%と言われています。

ですので、例えば体重5kgの犬の場合、50~100gということになります。
体重10kgなら、100~200gということになります。

また生肉初心者の犬の場合、腸が生肉に慣れておらず下痢や嘔吐をすることがあります。
そのようなときは与える量を少量にして徐々に生肉に慣れさせていくと良いでしょう。





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生のお肉には豊富な乳酸菌や酵素類が含まれているため、非常に消化に優れています。
さらに馬肉は低カロリーのため、体重が気になる愛犬におすすめです。





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エゾ鹿肉はタンパク質豊富&低カロリーなヘルシーお肉です。
多価不飽和脂肪酸も豊富に含まれており栄養バランスもバッチリ!
使いやすいトレーに入って手作り食のベースやトッピングにオススメです☆